作詞・作曲 フィル・メドレイ=バート・ラッセル
リード・ヴォーカル ジョン・レノン
無名時代からのジョンの愛唱歌であり、ステージでは必ずといっていいほど演奏されていた曲。積み重ね式のコーラスに支えられた豪快なジョンのシャウティングがかっこいい。
対訳はコチラがおすすめ ビートルズ全詩集ツイスト・アンド・シャウト(Twist and Shout)は、1960年代初期に流行したリズム・アンド・ブルースの楽曲で、ビートルズがカバーしたことによって一躍著名になった。
作者はバート・ラッセル・バーンズ(Bert Russel Berns)とフィル・メドレー(Phil Medley)。1962年にアイズレー・ブラザーズがこの曲をリリースしてヒットしたが、最初にこの曲をリリースしたのは彼らではなく、アトランティック・レコードに所属していたトップ・ノーツというグループが1961年、フィル・スペクターのプロデュースでリリースしたのが最初である。
ビートルズによるカバーはファースト・アルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』の14曲目(当時のLPレコードではB面7曲目)。ジョン・レノンがリード・ヴォーカルをとっているこの曲は、アルバムの最後に収録されている。締め切りまで時間がもう無かったことと、彼らのオリジナル曲が少なかったために、急遽、当時のライブにおける定番レパートリーだったこの曲をカバーし収録した。2テイクのみ録音した内の、最初のテイクが採用されている。その後、この曲は4曲入りEPとしてカットされ、EPとしては異例なことにシングル・チャート4位まで上昇する。
一日中歌い続けたことと、当日風邪をひいていたという事情が重なって声が枯れてしまったジョンは、喉飴でどうにか調子をダマし、喉が張り裂けそうなぐらい必死に声を出しているが(そのため2テイク録音したが、2テイク目ではジョンの声が出なかった)、それが見事なシャウトとなり、同時にビートルズの代表的ロックンロールナンバーとしても取りあげられることとなった。カバー曲でありながら、オリジナル曲を唄ったアーティストのバージョンよりも有名になってしまった曲の代表的な曲で、ビートルズのカバー曲における選曲センスやアレンジのセンスがずば抜けていたことを示している。
1963年11月4日、ビートルズが王室主催の音楽演奏会にロックバンドとして初めて招待されて演奏した際、この曲の演奏前にジョンがMCで「次の曲では皆さんも協力してください。安い席の人は拍手を、高い席の人は宝石をジャラジャラ鳴らしてください」と発言したのは有名。この発言は時代をよく反映していて多くの人の笑いを呼んだ。またこの演奏会のライブ音源はアルバム『ザ・ビートルズ・アンソロジー1』に「シー・ラヴズ・ユー」等とともに収録されており、このMCを聞くことができる。1964年夏の全米ツアーからは、コンサートのオープニング・ナンバーとしてこの曲の短縮バージョンが演奏され、彼らのシグネチュア・チューンとして多くの人々に認知された。
対訳はコチラがおすすめ ビートルズ全詩集
1. I Saw Her Standing There(アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア )
2. Misery(ミズリー)
3. Anna (Go to Him)(アンナ)
4. Chains(チェインズ)
5. Boys(ボーイズ)
6. Ask Me Why(アスク・ミー・ホワイ)
7. Please Please Me(プリーズ・プリーズ・ミー)
8. Love Me Do(ラヴ・ミー・ドゥ)
9. P.S. I Love You( P.S.アイ・ラヴ・ユー)
10. Baby It’s You( ベイビー・イッツ・ユー)
11. Do You Want to Know a Secret( ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット)
12. Taste of Honey(密の味)
13. There’s a Place(ゼアズ・ア・プレイス)