ビートルズ公式アルバム WITH THE BEATLES (ウィズ・ザ・ビートルズ)

アルバム・ジャケットが印象的なイギリス初のミリオン・セラーアルバム

1963年11月22日にイギリスで発売。デビュー作「PLEASE PLEASE ME」を1位の座から蹴落としたのがこのセカンド・アルバムの「WITH THE BEATLES」。30万枚という予約枚数で新記録を樹立し、イギリス初のミリオン・セラーに輝いた。

ジョージ・ハリスン初の作詞作曲「ドント・バザー・ミー」を含む8曲がオリジナル、6曲がカヴァー(Till There Was You、Please Mister Postman、Roll Over Beethoven、You Really Got A Hold On Me、Devil In Her Heart 、Money)。

前作と比較し演奏やアレンジなどで大きな進歩がみられる。軽快なロックンロールに始まり、シャウトでしめる前作の方向性にのっとったスタイル。

ローリング・ストーンズのセカンド・シングルをセルフ・カバー

ローリング・ストーンズの2作目のシングル「I Wanna Be Your Man(彼氏になりたい)」はジョンとポールがストーンズに提供した楽曲。アマチュア時代のストーンズに目をつけ、エプスタインの下でビートルズの宣伝係をしていた人物に彼らをスカウトするよう薦めたのがビートルズだったというのは有名な話である。

この「I Wanna Be Your Man」をリンゴ・スターのヴォーカルでセルフ・カバーしている。

「WITH THE BEATLES」のアルバム・ジャケットについて

ビートルズの数あるレコード・ジャケットの中で1、2を争う傑作ジャケット。撮影はロバート・フリーマンだがハーフ・シャドウを浮き出させる手法はハンブルグ時代の友人でスチュワート・サトクリフの妻、アストリッド・キルヒヘアがよく使っていたものだといわれている。メンバーはハンブルクでアストリットが撮影していた写真をフリーマンに見せて、同様のものにしてほしいと要請した。ビートルズのマネージャー、エプスタインはこの写真がお気に入りで自宅の壁に額に入れて飾っていたという。このアルバムジャケット以降、レコード・ジャケットがアート作品として注目されるきっかけになった。

「WITH THE BEATLES」の収録曲(全14曲)

1.  It Won’t Be Long
(イット・ウォント・ビー・ロング)

2.  All I’ve Got To Do
(オール・アイヴ・ゴット・トゥ・ドゥ)

3.  All My Loving
(オール・マイ・ラヴィング)

4.  Don’t Bother Me
(ドント・バザー・ミー)

5. Little Child
(リトル・チャイルド)

6. Till There Was You
(ティル・ゼア・ウォズ・ユー)

7. Please Mister Postman
(プリーズ・ミスター・ポストマン)

8. Roll Over Beethoven
(ロール・オーバー・ベートーヴェン)

9. Hold Me Tight
(ホールド・ミー・タイト)

10. You Really Got A Hold On Me
(ユー・リアリー・ゴッタ・ホールド・オン・ミー)

11. I Wanna Be Your Man
(アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン)

12. Devil In Her Heart
(デヴィル・イン・ハー・ハート)

13. Not A Second Time
(ナット・ア・セカンド・タイム)

14. Money
(マネー)