ビートルズ公式アルバム RUBBER SOUL(ラバー・ソウル)

従来の枠に捉われたロック・バンドから抜け出したアルバム「Rubber Soul」

ビートルズの6作目の公式アルバム。クリスマス・セールに間に合わせるため、1ヶ月という今まででは一番長く時間をかけて作成されたアルバムである。 ツアーに明け暮れファンに追いかけられる日々にうんざりのビートルズにとって唯一心安まる場所はアビー・ロードにあるEMIスタジオであったという。当時としては珍しいシタールの使用や複雑に構成された曲等、新しい試みでアイドルからの脱皮に成功した一枚。

「Rubber Soul」のタイトル名に関する有名なエピソード

本場アメリカのブルースマンがローリングストーンズを評して「プラスティック・ソウル」(まがい物のソウル)と言ったのをもとに「じゃあ、僕たちはラバー・ソウル(偽物ソウル)」だとポールが面白がってつけたという。Rubber sole(ゴム製の靴底)に引っ掛けた洒落でもある。

ラバーというのは、ゴムのこと、そして、ゴムはどんな形状にも変化する素材。この「Rubber Soul」というタイトル名は、様々なジャンルの音楽を作ろうとしたビートルズの本質を言い当てている絶妙なタイトルなのかもしれない。

歪んだ写真の4人、独創的なアルバム・ジャケット

偶然生まれたサウンドやフレーズなどをレコーディ ングに取り入れてしまうのはビートルズのユニークさの一つですが、この独創的なジャケットにおいても同じことが行われていたようです。
アルバムジャケットの写真はロバート・フリーマンによって、サリー州ボルダー・メア湖の森で撮影されました。ジャケットのイメージをビートルズに伝えるため、アルバム・サイズの厚紙にスライドを映写して見せたとき、厚紙がずれて歪んだ写真になってしまったのをビートルズが気に入り、「カヴァーをそういう風に出来るか」とのビートルズの問いかけにフリーマンは出来ると答えたといいます。

「RUBBER SOUL(ラバー・ソウル)」の収録曲(全14曲)

1. Drive My Car
(ドライヴ・マイ・カー )

2. Norwegian Wood
(ノルウェーの森)

3. You Won’t See Me
(ユー・ウォント・シー・ミー )

4. Nowhere Man
(ひとりぼっちのあいつ )

5. Think For Yourself
(嘘つき女 )

6. The Word
(愛のことば )

7. Michelle
(ミッシェル )

8. What Goes On
(消えた恋)

9. Girl
(ガール )

10.I’m Looking Through You
( 君はいずこへ)

11. In My Life
(イン・マイ・ライフ )

12. Wait
(ウェイト)

13. If I Needed Someone
(恋をするなら)

14. Run For Your Life
(浮気娘 )