ビートルズ公式アルバム REVOLVER(リボルバー)

様々な音楽的効果を積極的に取り入れ、革新的なサウンドを作ることに成功したアルバム

1966年8月5日に発売されたビートルズの7作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム。コンサートから遠ざかってしまったビートルズが2か月半を費して完成させた。初めてジョージの自作曲が3曲収録され、ジョージの作曲家としての成長も見られるアルバムでもある。

アルバム・タイトルをつけたのはポール。日本公演のために来日した際、寄宿先のヒルトン・ホテルから外を見ると、警備のためにホテルの周囲を取り囲んでいた警官のピストルに目が止まり、”REVOLVER”というタイトルを思いついたという。

ラーガ・ロックやエフェクターなど様々な音楽的効果を積極的に取り入れ、革新的なサウンドを作ることに成功。

ライヴ・バンドからレコーディング・バンドへと変化する過渡期の作品

本格的に音楽を追求し始めたビートルズは、コンサート活動をやめ、スタジオにこもってこのアルバムを作り上げた。ブラス・セクションを使い、シタールの技術をより進歩させ、実験音楽のはしりのような音を使う、ひとつのアルバムにこれだけいろいろな要素を含ませたという実験は音楽界にセンセーションを巻き起こした。

クラウス・フォアマンがデザインしたアルバム・ジャケットはグラミーを受賞

ジャケット・デザインは、ハンブルク時代の友人クラウス・フォアマンによるもので、4人の写真を切り張りした上に4人の顔の特徴を的確にとらえたイラストが評判を呼び、1966年度のグラミー賞の”ジャケット・デザイン賞”を受賞した。見落としがちだがジョンとジョージの顔の間にクラウス・フォアマンの顔写真が載っている。「リボルバー」のジャケットは、現在でも多くのアーティストがオマージュしている。

「REVOLVER」の収録曲(全14曲)

1. Taxman
(タックスマン)

2. Eleanor Rigby
(エリナー・リグビー)

3. I’m Only Sleeping
(アイム・オンリー・スリーピング)

4. Love You To
(ラヴ・ユー・トゥ)

5. Here, There and Everywhere
(ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア)

6. Yellow Submarine
(イエロー・サブマリン)

7. She Said She Said
(シー・セッド・シー・セッド)

8. Good Day Sunshine
(グッド・デイ・サンシャイン)

9. And Your Bird Can Sing
(アンド・ユア・バード・キャン・シング)

10. For No One
(フォー・ノー・ワン)

11. Doctor Robert
(ドクター・ロバート)

12. I Want To Tell You
(アイ・ウォント・トゥ・テル・ユー)

13. Got To Get You Into My Life
( ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ)

14. Tomorrow Never Knows
(トゥモロー・ネバー・ノウズ)