作詞・作曲 ボニー・モリスン&ジョニー・ラッセル
リード・ヴォーカル リンゴ・スター
’63年のビッグヒット曲のカバー。スター志願の男をユーモラスに歌ったこの曲はリンゴに打ってつけだった。
絶対大スターになってみせるぜ
みてろよ オスカー賞を取るから
映画で俺は大スターになるのさ
だって俺は演技派役者だからね
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もともと4人はアイドルにおいてリンゴが歌う予定だった楽曲はレノン・マッカートニー作の「If You’ve Got To Troubles」(ザ・ビートルズ・アンソロジー2に収録)であったとされる。が、曲の出来が良くなかったため、この曲を歌うこととなった。ビートルズがカバーした際リード・ボーカルを務めていたのはリンゴ・スターであるが、元々リンゴはカントリーの曲を好んでいたといいそれだけに適任であったといえる。二回目のリピートとサビの部分ではポール・マッカートニーが主に4度あるいは5度上の、ハーモニーを担当している。なおビートルズのカバー曲は、オリジナルより間奏が1回多い、キーを上げている、楽器の構成を変えてカントリー色が薄くなっている等、よりマイルドで異なった仕上がりとなっている、との指摘がある。
ちなみにカバーしてから3年後ドント・パス・ミー・バイでシンガー・ソング・ライターデビューしているがこの曲もリンゴ好みのカントリーの曲でソロに転向後も『Beaucoups of Blues』(邦題は「ナッシュビルのリンゴ、カントリーを歌う」または「カントリー・アルバム」)というカントリー曲オンリーのアルバムを出していた。
この曲は英国では4人はアイドルに収録された。アメリカでは「イエスタデイ」とのカップリングでシングル化。『ビルボード』誌では最高位47位、『キャッシュボックス』誌では最高位28位を記録している。日本でも同様のカップリングのシングルが発売された。
「HELP!」の収録曲(全14曲)
1. Help!( ヘルプ)
2. The Night Before(ザ・ナイト・ビフォア )
3. You’ve Got To Hide Your Love Away(悲しみはぶっとばせ)
4. I Need You(アイ・ニード・ユー )
5. Another Girl(アナザー・ガール )
6. You’re Gonna Lose That Girl(恋のアドバイス )
7. Ticket To Ride(涙の乗車券 )
8. Act Naturally(アクト・ナチュラリー)
9. It’s Only Love(イッツ・オンリー・ラヴ)
10. You Like Me Too Much(ユー・ライク・ミー・トゥ・マッチ)
11. Tell Me What You See(テル・ミー・ホワット・ユー・シー )
12. I’ve Just Seen a Face(夢の人 )
13. Yesterday(イエスタデイ )
14. Dizzy Miss Lizzie(ディジー・ミス・リジー)