作詞・作曲 ジョン・レノン&ポール・マッカートニー
リード・ヴォーカル ポール・マッカートニー
EMIのオーディション用に急遽書き下ろされた曲。LOVE ME DO同様にドラムはアラン・ホワイトが担当でリンゴはパーカッションのみの参加。
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「P.S.アイ・ラヴ・ユー」(”P.S.I Love You”)は、1962年10月にビートルズが発表した1枚目のオリジナル・シングル『ラヴ・ミー・ドゥ』のB面曲である。演奏時間は2分2秒という比較的短い曲である。
レノン=マッカートニーの作品。実質的にはポール・マッカートニーの作った楽曲である。リードヴォーカルもポールである。当時まだアマチュアであったビートルズが、EMIのオーディションのために急遽作った曲の一つ。
内容は、タイトルの直訳「追伸、僕は君を愛してる」の通り、彼女と(事情によりだと思われる)離れてしまった男が、恋人に「また戻ってくるよ」という気持ちを伝えた手紙をテーマにしたラヴソングである。
この曲がレコーディングされた当初、プロデューサーのジョージ・マーティンは、ピート・ベストからメンバーチェンジしたリンゴ・スターのドラミングにも満足せず、プロのセッション・ドラマーであるアンディ・ホワイトの起用をすでに決めていたため、アンディがパーカッションを叩き、リンゴはマラカスを担当している。
グループに加入して間もないのに、パーカッションを叩かせて貰えなかったことに対して、リンゴは「やっぱり僕もピートみたいに切り捨てられるのかと思った」「最初のレコードの演奏を他人に任せるなんて、そんなのでビートルズって言えるか? そんなのずるいよ」などとコメントしており、駆け出しから憂き目を見させられたリンゴの心情が感じられる。後にジョージ・マーティンはこの時の非礼をリンゴに詫び、リンゴは笑って応えたという逸話が残っている。
また、一旦はシングルのA面にすることも考慮されたが同名の曲が1934年に作曲され、複数のアーティストによってシングルとして出されていたためB面へと収まった。
1963年3月リリースのアルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』のB面2曲目(現在のCDでは9曲目)に再収録された。
後にポールが、1990年のアルバム『フラワーズ・イン・ザ・ダート・スペシャルパッケージ』(日本限定の来日記念盤)の中で「P.S. ラヴ・ミー・ドゥ」(「ラヴ・ミー・ドゥ」とのメドレー形式)の形でリメイクし、1991年のマキシシングル『バースデイ』(ライヴ盤)の中で同曲のライヴ・ヴァージョンを発表している。
(▲詳細は画像からどうぞ)
1. I Saw Her Standing There (アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア )
2. Misery (ミズリー)
3. Anna (Go to Him) (アンナ)
4. Chains (チェインズ)
5. Boys (ボーイズ)
6. Ask Me Why (アスク・ミー・ホワイ)
7. Please Please Me (プリーズ・プリーズ・ミー)
8. Love Me Do (ラヴ・ミー・ドゥ)
9. P.S. I Love You ( P.S.アイ・ラヴ・ユー)
10. Baby It’s You ( ベイビー・イッツ・ユー)
11. Do You Want to Know a Secret ) ( ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット)
12. Taste of Honey (密の味)
13. There’s a Place (ゼアズ・ア・プレイス)
14. Twist and Shout (ツイスト・アンド・シャウト )