ビートルズ公式アルバム HELP(4人はアイドル)

 

ビートルズ2作目の主演映画「HELP!」(4人はアイドル)のサウンド・トラック盤。

5枚目の公式アルバム「HELP!」(4人はアイドル)は彼らの2作目の主演映画のサウンド・トラック盤。当時でいうA面に映画の挿入歌、B面は当時作られたナンバーにより構成されている。以前の躍動的なロックンロールに変わり、多様化したコード進行と安定したハーモニーに成長がうかがえる。サウンド面での特徴は2度同じヴォーカル・メロディを歌ったダブル・トラック・ヴォーカル、これによりサウンドを厚くしても歌が埋もれることはなく、ビートルズは多用している。

弦楽四重奏をバックに大絶賛された「YESTERDAY」を収録

弦楽四重奏をバックにしたアコースティック・バラード「YESTERDAY」は、数あるビートルズ・ナンバーの中でも人気の高い作品のひとつである。世界中のミュージシャンに数多くカヴァーされており、ビートルズ活動時点で既に1,000を超えるカヴァー・ヴァージョンが存在し、現在では正確なカバー数は把握困難である。「ロックバンドがスリーコードやロックンロールのメロディにとらわれない作曲を行なった」「ロックバンドがストリングスを使用した」として高く評価された。ビートルズは、この試みの走りとなり、次第にアーティスト集団として見られるようになっていった。この曲は、現在では「ヘイ・ジュード」と共にに主に日本の中学校・高等学校の音楽の教科書に採用され教材になっている。

アルバム・ジャケットが示す手旗信号のナゾ

ジャケット写真はメンバーが手旗信号をしているようだが、このポーズでは手旗信号で「H」「E」「L」「P」にならない。
コートが左前合わせになっていることからまず裏焼きであることがわかる。手旗信号では”NUJV”の文字を現している。
左から読むと”NUJV”となり、裏焼きしても”KPUN”となる。

このことについてジャケットの撮影をしたロバート・フリーマンは、「最初は手旗信号 で”HELP”のポーズを考えていたが、見栄えがよくなかった。そのため我々は即興で、手の位置を変えたより見た目が良いポージングを作った」と話してい る。

ちなみに「アナログ・アメリカ盤」は並びが違う。(左からジョージ、リンゴ、ジョン、ポールの順)

「HELP!」の収録曲(全14曲)

1. Help!
( ヘルプ)

2. The Night Before
(ザ・ナイト・ビフォア )

3. You’ve Got To Hide Your Love Away
(悲しみはぶっとばせ)

4. I Need You
(アイ・ニード・ユー )

5. Another Girl
(アナザー・ガール )

6. You’re Gonna Lose That Girl
(恋のアドバイス )

7. Ticket To Ride
(涙の乗車券 )

8. Act Naturally
(アクト・ナチュラリー)

9. It’s Only Love
(イッツ・オンリー・ラヴ)

10. You Like Me Too Much
(ユー・ライク・ミー・トゥ・マッチ)

11. Tell Me What You See
(テル・ミー・ホワット・ユー・シー )

12. I’ve Just Seen a Face
(夢の人 )

13. Yesterday
(イエスタデイ )

14. Dizzy Miss Lizzie
(ディジー・ミス・リジー)