ビートルズのラスト・アルバム
LET IT BE(レット・イット・ビー)は、1970年5月8日に発売されたビートルズの13作目のオリジナル・アルバムである(1987年のCD化においてイギリス盤公式オリジナル・アルバムと同等の扱いを受けたアメリカ・キャピトルレコード編集アルバムの『マジカル・ミステリー・ツアー』が、2009年9月9日にリリースされたデジタルリマスター盤において発売日順に従い9作目に順番付けられたため、現在は13作目とされているが、イギリス盤公式オリジナル・アルバムとしては12作目である)。
スタジオレコーデイング技術を駆使し、デビュー当初のシンプルなビートに近いものとなったが、デビュー当時のようにはいかなかったようだが70年春には8年間全米No1を記録した。
映画『レット・イット・ビー』のサウンドトラック
ビートルズのラスト・アルバムはレコーディング風景を「あるがままに」記録したドキュメンタリー映画「レット・イット・ビー」のサウンド・トラック。しかし実際に映画に使われたものと同じテイクを収録したケースは多くなく「トゥ・オブ・アス」、「ディグ・ア・ポニー」、「ディグ・イット」、「アイヴ・ガッタ・フィーリング」、「ワン・アフター・909」の5曲と、全12曲中半数にも満たない。
プロデュースにあたったのはフィル・スペクターで30時間以上におよぶ量のテープを編集し直して仕上げた。ジョージ・マーティンはフィル・スペクターの再制作したアルバム『レット・イット・ビー』を聴いてショックを受け驚きあきれたという。またジョージ・マーティンは「『レット・イット・ビー』はいい曲も入っているが、失敗作だった。我々がやろうとしていたこととは全く違う形でアルバムにされてしまった不幸な作品だ」と語った。
LET IT BE(レット・イット・ビー)の収録曲(全12曲)
1. Two of Us
(トゥ・オブ・アス )
2. Dig a Pony
(ディグ・ア・ポニー )
3. Across the Universe
(アクロス・ザ・ユニバース )
4. I Me Mine
(アイ・ミー・マイン)
5. Dig It
(ディグ・イット)
6. Let It Be
(レット・イット・ビー)
7. Maggie Mae
(マギー・メイ )
8. I’ve Got a Feeling
(アイヴ・ガッタ・フィーリング )
9. One After 909
(ワン・アフター・909 )
10. The Long and Winding Road
(ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード )
11. For You Blue
(フォー・ユー・ブルー )
12. Get Back
(ゲット・バック)