作詞・作曲 ジョージ・ハリスン
リード・ヴォーカル ジョージ・ハリスン
入院したベッドの上で書き上げたジョージ初めての作品。ご本人はことのほかこの曲を毛嫌いしていたが彼らしい誠実さにあふれた処女作である。
もちろん悪いのはこの俺さ
だから出て行ってくれ
一人にしておいてくれ
ほっといてほしいんだ
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本作は1963年に発表されたビートルズのセカンドアルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ』のA面4曲目に収録された楽曲で、ジョージ・ハリスンのシンガーソングライターとしてのデビュー作である。
この作品はジョージが病気を理由にイギリス国内ライブツアーを休んでいた最中に作られた曲である。ジョージは親しい友人から「ジョンやポールが曲を書くのに君はなぜ曲を作らないんだい?」と手紙でたずねられていてその返答として書いたのがこの曲であり、タイトルを直訳すると「ほっといてくれ」となる。つまり、これがジョージの返答なのである。
ジョージの処女作はジョンやポールの影響を受けていて明らかに自分のスタイルが確立されていない。 ジョージは生前に「他の二人を見ていたからやり方は分かっていたけど、これはあまりいい歌とはいえない」と語っていた。ジョージが本格的にシンガーソングライターとして活動するのは2年後に発表されたアルバム『4人はアイドル』にて「アイ・ニード・ユー」と「ユー・ライク・ミー・トゥ・マッチ」の収録曲2曲を発表してからである。
アメリカでは1964年に発表されたキャピトル・レコード編集アルバムで当国でのデビューアルバム『ミート・ザ・ビートルズ』に収録されている。
ちなみにこの曲はジョージ作の楽曲で唯一、ディック・ジェイムス・ミュージックが管理している。また、同社管理の楽曲では最後のビートルズ公式発表曲である。
「WITH THE BEATLES」の収録曲(全14曲)
1. It Won’t Be Long(イット・ウォント・ビー・ロング)
2. All I’ve Got To Do(オール・アイヴ・ゴット・トゥ・ドゥ)
3. All My Loving(オール・マイ・ラヴィング)
4. Don’t Bother Me(ドント・バザー・ミー)
5. Little Child(リトル・チャイルド)
6. Till There Was You(ティル・ゼア・ウォズ・ユー)
7. Please Mister Postman(プリーズ・ミスター・ポストマン)
8. Roll Over Beethoven(ロール・オーバー・ベートーヴェン)
9. Hold Me Tight(ホールド・ミー・タイト)
10. You Really Got A Hold On Me(ユー・リアリー・ゴッタ・ホールド・オン・ミー)
11. I Wanna Be Your Man(アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン)
12. Devil In Her Heart(デヴィル・イン・ハー・ハート)
13. Not A Second Time(ナット・ア・セカンド・タイム)
14. Money(マネー)