ビートルズ公式アルバム BEATLES FOR SALE(ビートルズ・フォー・セール)

BEATLES FOR SALE(ビートルズ・フォー・セール)

「ビートルズ売り出し中」。クリスマスセールに引っ掛けた4枚目のアルバム

4枚目の公式アルバム「BEATLES FOR SALE」は前作の「A HARD DAY’S NIGHT」からわずか5ヶ月後にクリスマス・セールを狙って発売された。その為、オリジナル曲は全14曲中の8曲、カヴァー曲が6曲と初期の2枚のアルバムと同じ構成であった。

当時でいうA面にロックとリズム&ブルース、B面にカントリー&ウエスタン調のロックという構成でオリジナルとスタンダードの差をなくす工夫がされている。またコーラスを重視した曲を取り上げていることも特徴のひとつにあげられる。予約だけで60万枚、自ら打ち立てた予約枚数新記録を更新した。

ハード・スケジュールの中、支え合うようにジョンとポールの共同作業が増えた中、大規模なツアー「ビートルズ・ファースト・アメリカン・ツアー」がスタートし、ツアー三昧の日々の中、支え合うようにジョンとポールの共同作業が増え、それによりジョンとポールのツイン・ヴォーカルの曲が4曲も収録されている。(ノー・リプライ、ベイビーズ・イン・ブラック 、エイト・デイズ・ア・ウィーク、ワーズ・オブ・ラヴ )これまでは主に作ったほうがリード・ヴォーカルをとることが多かったがこの「BEATLES FOR SALE」では一人が主に作った曲でもツイン・ヴォーカルで歌っている。

憂いを帯びた4人の表情が印象的なアルバム・ジャケット

レコードセッションの合間にロンドンのハイドパークでカメラマンのローバート・フリーマンが撮影。4人の表情がハード・スケジュールを物語っている。ポールは短いセッションでかなり良いカヴァーを作ったと回想する。また「ジョージの髪型が小さいカブのようになっていて、素晴らしい」とも語っていた。アルバム・タイトルは左上に非常に小さく配置されている。

 



「BEATLES FOR SALE」の収録曲(全14曲)

1. No Reply
(ノー・リプライ)

2. I’m A Loser
(アイム・ア・ルーザー )

3. Baby’s In Black
(ベイビーズ・イン・ブラック )

4. Rock And Roll Music
(ロック・アンド・ロール・ミュージック)

5. I’ll Follow The Sun
(アイル・フォロー・ザ・サン )

6. Mr. Moonlight
(ミスター・ムーンライト )

7. Kansas City/Hey Hey Hey Hey
(メドレー(カンサス・シティ ~ ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ ))

8. Eight Days A Week
エイト・デイズ・ア・ウィーク )

9. Words Of Love
(ワーズ・オブ・ラヴ )

10. Honey Don’t
(ハニー・ドント )

11. Every Little Thing
(エヴリー・リトル・シング)

12. I Don’t Want To Spoil The Party
(パーティーはそのままに )

13. What You’re Doing
(ホワット・ユー・アー・ドゥーイング )

14. Everybody’s Trying To Be My Baby
(みんないい娘 )