作詞・作曲 ジョン・レノン&ポール・マッカートニー
リード・ヴォーカル ジョン・レノン
ビートルズ初主演映画「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」の挿入歌。ビートルズの曲には珍しく女性の立場にたって歌っている。ジョンとポールのハーモニーが美しい。
もしあなたを愛したら
彼女みたいに私を傷つけないでね
だって私はその苦しみに耐えられそうにないもの
この新しい恋が実らず また悲しい思いをするなんて
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1964年に発表された作品である。ビートルズの3枚目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ! (A Hard Day’s Night)』のA面3曲目に収録された。曲は主にジョンによるもので、ポールの手伝いで完成したと言われている。ジョン・レノンはプレイボーイ誌のインタビューで「当時の妻以外の女性との半自伝的な曲」とこの曲について語っている。アメリカでは「アンド・アイ・ラヴ・ハー」のB面としてもリリースされ『ビルボード』誌で最高53位、『キャッシュボックス』誌では64位を記録している。
ジョン・レノンのヴォーカルとギブソンアコースティックギターのコードストロークで始まり、変調を3回(数え方によっては4回)行って、ジョンとポール・マッカートニーの二人のコーラスにつながっていくところが聞かせどころである。例えばハーモニーは6度の和音で始まり、2小節目ですぐに3度になる。その後5度からユニゾンになり、更に6度の和音に戻るなどの変遷があり、サビではさらに複雑なものとなっている。コーラス部分でも転調を行っている。 曲構成のうえでは、イントロなしでいきなりジョンのボーカルから曲が始まる点と、この出だしの部分のフレーズが曲中でリピートされず、1回きりしか登場しない点が特色である。
映画『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ! (A Hard Day’s Night)』の中でもリハーサルシーンとラストのコンサートシーンで歌われている。ライブコンサートでも1964年のハリウッド・ボウル等で演奏されている。
ステレオ・ヴァージョンは、イントロのジョンのヴォーカルがダブル・トラックである。またサビの部分(Was in vain)でポールが高音を出し切れず、苦笑していたが、修正されることなくそのまま発売された。
(▲詳細は画像からどうぞ)
1. A Hard Day’s Night (ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ! )
2. I Should Have Known Better (恋する二人 )
3. If I Fell (恋におちたら )
4. I’m Happy Just To Dance With You (すてきなダンス)
5. And I Love Her (アンド・アイ・ラヴ・ハー )
6. Tell Me Why (テル・ミー・ホワイ )
7. Can’t Buy Me Love (キャント・バイ・ミー・ラヴ )
8. Any Time At All (エニイ・タイム・アット・オール )
9. I’ll Cry Instead (ぼくが泣く)
10. Things We Said Today (今日の誓い )
11. When I Get Home (家に帰れば )
12. You Can’t Do That (ユー・キャント・ドゥ・ザット )
13. I’ll Be Back (アイル・ビー・バック)
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