I Feel Fine(アイ・フィール・ファイン)ビートルズ歌詞・日本語訳・動画・試聴

 

イントロで使われているフィードバック奏法が印象的な曲

「アイ・フィール・ファイン」(”I Feel Fine”)は、1964年11月にビートルズが発表した8枚目のオリジナル・シングル。B面は「シーズ・ア・ウーマン」。ビートルズはこの曲で初めてフィード・バッグ奏法(エレクトリックギターを演奏する際、本来は演奏に有害であるとされる、フィードバックによって生じる発振音(ノイズ)を、楽音として積極的に取り入れる奏法)を取り入れている。

ビルボード誌では、1964年12月26日に週間ランキング第1位を獲得。以後3週連続1位を記録した。ビルボード誌1964年年間ランキングは14位。キャッシュボックス誌でも3週連続1位を獲得し、年間ランキングは19位だった。アメリカでも100万枚以上のセールスを記録している。

レノン=マッカートニー作。実質的にはジョン・レノンの作品である。リードボーカルはジョン。ポール・マッカートニーとジョージ・ハリスンがコーラスをつけている。

イントロのギター音はレコーディングの時に偶然に出た音がそのまま使われたものである。これは、リハーサル時にアンプに立てかけてあったギブソン・J-160Eが偶然ハウリングを起こしたことから曲に採用され、第1テイクから入れられていた。録音に際し、ジョンのJ-160Eをアンプに繋いだ状態で5弦開放、ポールがヘフナー・500-1で3弦の開放でピッキングして、ジョンがそのままヴォックス・アンプに近づくという方法によりこの音を出している。ジョンはライヴでこの曲を演奏する際にも、時折フィードバックを披露していたことがある(1965年8月30日のハリウッド・ボウル公演や1966年7月1日の日本武道館公演において。日本武道館公演では映像でもその模様が確認できる)。

ジョンはPLAYBOY誌のインタヴューで「1920年代のオールド・ブルースは別にして、この曲より前にフィードバックを使ってい曲なんかありっこないと断言できる。/ライブでフィード・バックやすすんでいる奏法をみんなやっているけど、レコードにこの手法を使ったミュージシャンはいなかった。これが最初のフィード・バックさ。ビートルズのために声を大にして言いたいね。(ジミー)・ヘンドリックスよりもザ・フーよりも、誰より先だったとね。」と語っている。

同じく印象的なギターフレーズは、ボビー・パーカーの「ウォッチ・ユア・ステップ」のギター・フレーズを弾いているうちに出来てきたものであることをジョンが後に語っている。

 

イギリス盤・日本盤のアナログ盤『ザ・ビートルズ1962年〜1966年』収録分および『ビートルズ・イン・イタリー』にはイントロのフィード・バック音の前に電気的ノイズ、ドラム・スティック音、誰かのつぶやきが収録されている(CDおよびアメリカ・アナログ盤には収録されていない)。

アメリカ編集盤”Beatles ’65(Capitol)”のステレオ・モノラル双方および、アメリカ盤『ザ・ビートルズ1962年〜1966年』収録ヴァージョンには非常に深いエコーがかけられており、エンディングのフェード・アウトが早い。

 

「I Feel Fine」チャート最高順位

  • 5週連続1位(イギリス – ニュー・ミュージカル・エクスプレス、メロディ・メイカー)
  • 3週連続1位(アメリカ – ビルボードHot 100)
  • 5位(日本、ミュージック・マンスリー洋楽チャート、1965年当時

「I Feel Fine」収録アルバム

『ザ・ビートルズ1962年〜1966年』
『ビートルズ・イン・イタリー』
『パスト・マスターズ Vol.1』
『ザ・ビートルズ・アンソロジー2』
『ザ・ビートルズ1』

 

 

 

「I Feel Fine」和訳

あの娘はとってもやさしい
彼女 最高に幸せなんだって
自分でそう言ってた
彼女が恋してるのは僕 気分は上々だよ

”私はあなたのものよ” と彼女は言う
それが彼女の口癖なんだ
いつもそう言ってるよ
彼女が恋してるのは僕 気分は上々だよ

彼女が僕の恋人だなんて 嬉しくてしようがない
彼女もそれが嬉しくて 世界中に言いふらしてる

”あの人、いろんなものを買ってくれるのよ
ダイヤの指輪だってプレゼントしてくれるのよ”って
そう言ってまわってるよ
彼女が恋してるのは僕 気分は上々だよ