She Loves You(シー・ラブズ・ユー)歌詞・対訳・動画・解説

サビから始まる当時としては斬新な構成の曲

「シー・ラヴズ・ユー」(”She Loves You”)は、1963年8月にビートルズが発表した4枚目のオリジナル・シングル曲である。

レノン=マッカートニーの作品。ヴォーカルはジョン・レノンとポール・マッカートニー。二部コーラスになる部分では、ジョンが下のパートを、ポール が上のパートを担当している。フレーズの繰り返し部分と “She loves you Yeah Yeah Yeah” の部分のみジョージが加わる(ライヴでは、この部分でポールの左利き用ベースとジョージのギターが対に向き合い、”Woo!” で首を振り長髪を振り乱す。これは「ツイスト・アンド・シャウト」と同じ演出である)。エンディングの “Yeah” のバックではG6コードが使われている。

プロデューサーであるジョージ・マーティンのアイデアで、曲の冒頭リンゴによるドラムのフィルイン に続きすぐにサビの部分から曲が始まる、当時としては斬新な構成の曲である。また、ハイハットの代わりにバスタムを使用して迫力を出す、エンディングに 6thコードを使う、当時イギリスでは下品とされた “yeah” を連呼する歌詞等、いろいろな工夫の跡が見られる。

「プリーズ・ プリーズ・ミー」や「抱きしめたい」などとともに、世界的に彼らの人気を不動のものにしたヒット曲であり、一般的な「初期のビートルズの音楽的イメージ は、この曲にある」と断言してもいいほどの作品との記載がある。映画「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」の劇中コンサートのラスト・ソン グだったことも大きな印象を与えた。

イギリスでは166.7万枚を売り、当時のイギリスでのシングル売り上げの最高記録を樹立した。この記録は、ポールが1977年にウイングスの『夢の旅 人』(Mull Of Kintyre)で219.3万枚を売り上げるまで破られなかった。また、アメリカでは250万枚以上のセールスを記録している。

「She Loves You」チャート最高順位

  • 7週1位 (イギリス)
  • 2週1位 (アメリカ・Billboard Hot 100)
  • 8位(日本、ミュージック・マンスリー洋楽チャート、1964年当時

「She Loves You」収録アルバム

『ビートルズ!』
『オールディーズ』
『ザ・ビートルズ・セカンド・アルバム』
『ザ・ビートルズ・スーパー・ライヴ!』
『ザ・ビートルズ1962年〜1966年』
『ザ・ビートルズ/グレイテスト・ヒッツ』
『ザ・ビートルズ・ビート』
『リヴァプールより愛を込めて ザ・ビートルズ・ボックス』
『20グレイテスト・ヒッツ』
『パスト・マスターズ Vol.1』
『ザ・ビートルズ・アンソロジー1』 Disc2
『ザ・ビートルズ1』

「She Loves You」和訳

彼女は君のこと好きなんだって
彼女は君のこと好きなんだって
彼女は君のこと好きなんだって

失恋したと思ってるだろ
実は昨日 彼女に会ったんだ
まだ君のことを想っているって
伝えて欲しいって頼まれたんだ
やっぱり君が好きだって
まんざらでもないんだろ
そうさ、彼女は君が好きなんだ
素直に喜べばいいんだよ

君に傷つけられて
気が狂いそうだったらしい
でも今はもうわかったんだって
君は人を傷つけるやつじゃないって
やっぱり君が好きだって
まんざらでもないんだろ
そうさ、彼女は君が好きなんだ
素直に喜べばいいんだよ

彼女は君のこと好きなんだって
彼女は君のこと好きなんだって
そうさ、彼女は君が好きなんだ
素直に喜べばいいんだよ

さぁ あとは君次第だ
フェアな話じゃないか
たとえプライドが傷つこうが
君から彼女に謝るべきだよ
やっぱり君が好きだって
まんざらでもないんだろ
そうさ、彼女は君が好きなんだ
素直に喜べばいいんだよ

彼女は君のこと好きなんだって
彼女は君のこと好きなんだって
こんなに愛されてるんだから
素直に喜べばいいんだよ

こんなに愛されてるんだから
素直に喜べばいいんだよ