作詞・作曲 ジョン・レノン&ポール・マッカートニー
リード・ヴォーカル ジョン・レノン
ビルボード最高順位 56位
ジョンの作品。ハレ・クリシュナに夢中だったころに作った曲で、彼もこの曲を気に入っている。歌詞は思いつきで書いたものではなく、ジョンが書き留めていたメモをつなぎ合わせて完成したものである。
100年後も通用する斬新な曲
ジョンがウェイブリッジの家にいた時、パトカーがサイレンを鳴らして通り過ぎ、そのサイレンの2つの音の繰り返しが耳に残ったことからイメージを膨らませた。歌詞は思いつきで書いたものではなく、ジョンが書き留めていたメモをつなぎ合わせて完成したものである。
タイトルのウォルラス(セイウチ)はルイス・キャロル作の物語『鏡の国のアリス』の「セイウチと大工」からとられたものである。また歌詞の”eggman”は同じく『鏡の国のアリス』のハンプティ・ダンプティだと思われる。歌詞の”Goo Goo Goo Joob”(または”Goo Goo g’ Joob”)は”Good Job”とセイウチの鳴き声をかけたものと言われている。グロテスクな”Yellow matter custard”からのくだりは、ジョンが昔書いた詞の引用とも言われている。
1967年11月にビートルズが発表した16枚目のオリジナル・シングル(「ハロー・グッドバイ」)のB面曲で「100年後も通用する曲」とジョンはコメントしている。
ハレ・クリシュナ(インド神話に出てくる クリシュナを最高人格神として信仰するインドの宗教)に夢中だったころに作った曲。ちなみにスティーブ・ジョブズ氏もハレ・ クリシュナを信仰していたそう。
「I Am The Walrus」チャート最高順位
- 56位 (アメリカ・Billboard Hot 100)
「I Am The Walrus」収録アルバム
『マジカル・ミステリー・ツアー』
『ザ・ビートルズ1967年〜1970年』
『ザ・ビートルズ・アンソロジー2』
『ラヴ』 – リミックスバージョンを収録。
「I Am The Walrus」歌詞
「I Am The Walrus」和訳
あんたはあいつだし
あんたは俺
だから 俺はあいつ
俺たちは みんな同じさ
奴らが逃げるのを見ろよ
銃を突き付けられた豚みたいにさ
奴らが飛んでくのを見ろよ
泣けてくるぜ
コーンフレークの上にすわり
バンが迎えにくるのを待っている
会社のTシャツ
間抜けな酷い火曜日
おまえは行いの悪い男だ
浮かない顔してどうしたんだい
俺ははエッグマン 奴らもエッグマン
俺ははセイウチ ググーグジュー
街のおまわりさん
小ぎれいなおまわりさんが客席にすわってる
奴らが飛んでくのを見ろよ
空飛ぶルーシーみたいにさ
奴らが逃げるのを見ろよ
泣けてくるぜ まったく泣けてくる
泣けてくるぜ まったく泣けてくる
死んだ犬の目から滴り落ちる
黄色いカスタードの膿
人の粗捜しばかりしている口汚い女
淫乱な尼僧
あんたは行いの悪い娘だ
すぐにズロースを脱いじまうんだから
俺はエッグマン 奴らもエッグマン
俺はセイウチ ググーグジュー
英国風の庭に腰をおろし 太陽を待っている
もしも太陽が出てこなかったら
英国の雨に打たれて肌を焼けばいい
俺はエッグマン 奴らもエッグマン
俺はセイウチ ググーグジュー ググーグーグジュー
自分の煙草のけむりでむせかえる プロ級のチェーンスモーカー
ジョーカーにまで笑われている気がしないか
見ろよ 奴らの笑い方
豚小屋の豚みたいにさ
見ろよ 奴らの汚れっぷり
泣けてくるぜ
セモリナ粉のイワシがエッフェル塔をよじ登る
ハレ・クリシュナを歌うペンギン
奴らがエドガー・アラン・ポーを
足蹴りにしたのは見ものだった
俺はエッグマン 奴らもエッグマン
俺はセイウチ ググーグジュー