↑
2002年11月のポール・マッカートニー来日記念特番より
山崎まさよしサンがポールの目の前で「All My Loving 」を熱唱
作詞・作曲 ジョン・レノン&ポール・マッカートニー
リード・ヴォーカル ポール・マッカートニー
ポールによるこれぞ永遠のラブソング。イントロなしでいきなり歌が始まる形式はビートルズの新たな試みのひとつ。3連符を刻むジョンのリズムギターが高く評価された曲でもある。
君と離れて逢えないあいだ
僕は毎日手紙をかくよ
心からの愛を込めて君に
対訳はコチラがおすすめ ビートルズ全詩集
ビートルズのセカン・ドアルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ』の3曲目に収録されている曲。リード・ヴォーカルはポール。ロイ・オービソンとのツアー中にバスの中で作った。
ポールの初期代表作のひとつで、現在でもライヴで演奏されるアップテンポな曲。ジョン・レノンをして「ポールは完璧な作曲の能力がある」と言わしめたほど完成された曲である。曲中で聴こえるジョン・レノンのリッケンバッカー・325を使った3連符リズムギター(オルタネイトピッキング)は、ジョンのリズムギタリストとしての才能を確認できる演奏である。ポールは、ヘフナー・500-1を使い、ランニング・ベースをしている。なお、レコード録音では3弦4フレットC#を弾くところを一ヶ所隣の2弦4フレットF#を弾くポールのミスがある。ビートルズはもともとこの曲をカントリー&ウエスタンと位置づけておりジョージ・ハリスンはグレッチ・カントリー・ジェントルマンを使っている。
この曲はアメリカ進出時に出演した人気TV番組『エド・サリヴァン・ショー』の初出演時に最初に演奏した曲としても知られる。この時、全米総人口の72%の人 (約7300万人) が彼らの演奏を見たと言われている。また、ビートルズ出演の時間帯だけマンハッタンにおける少年犯罪発生率が低下したというエピソードが残っている。なお、そのときの演奏は2枚組アルバム『ザ・ビートルズ・アンソロジー1』のDisc 2や「エド・サリヴァン・ショウ」DVDに収録されている。
ビートルズのナンバーではポールとジョンのハモり(ハーモニー)が多いが、この曲はポールとジョージがハモっている珍しいナンバー。ライヴでの間奏後のリフレインでは、主旋律のほぼ三度上をポールが歌い、主旋律部分はジョージが担当している。ジョンのギターのコードストロークと、主旋律の歌唱の両立が簡単でなかったため、ジョージが担当した。レコーディングでは、その部分はポールの二重唱(オーバー・ダビング)であり、(そもそも)全体が彼のダブル・トラッキングである。ライヴではサビとエンディング・パートでジョンとジョージのハミングコーラスが付く。一方、オリジナルではそれが更にダビングされている。
対訳はコチラがおすすめ ビートルズ全詩集
「WITH THE BEATLES」の収録曲(全14曲)
1. It Won’t Be Long(イット・ウォント・ビー・ロング)
2. All I’ve Got To Do(オール・アイヴ・ゴット・トゥ・ドゥ)
3. All My Loving(オール・マイ・ラヴィング)
4. Don’t Bother Me(ドント・バザー・ミー)
5. Little Child(リトル・チャイルド)
6. Till There Was You(ティル・ゼア・ウォズ・ユー)
7. Please Mister Postman(プリーズ・ミスター・ポストマン)
8. Roll Over Beethoven(ロール・オーバー・ベートーヴェン)
9. Hold Me Tight(ホールド・ミー・タイト)
10. You Really Got A Hold On Me(ユー・リアリー・ゴッタ・ホールド・オン・ミー)
11. I Wanna Be Your Man(アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン)
12. Devil In Her Heart(デヴィル・イン・ハー・ハート)
13. Not A Second Time(ナット・ア・セカンド・タイム)
14. Money(マネー)